キプロスってご存知ですか?

業界ではちょっとした話題になっていますが、またギリシャ(黒幕はユーロ圏財務相会合ですが・・・)がやってくれました・・・。

 

この週末に「同国の大統領が、国内の全銀行預金に課税して58億ユーロ(約7100億円)を徴収するとしたユーロ圏財務相会合(ユーログループ)の要求を受け入れ、国民向け演説でこの措置への支持を訴えた。」とのことです。それに市民が反応して、ATMの前に列ができて預金を引出そうとする人であふれているそうです。 ただ最新の情報によると「10万ユーロ以下の預金の課徴金を預金額の3.0%に引き下げ、10万ユーロ超の課徴金を同12.5%に引き上げる案が協議されている。」らしいです。

 

キプロス共和国は、トルコの南にある島でギリシア系住民とトルコ系住民が居住しています。実質的にはその7割をギリシア系が占めるので、ギリシア系が色濃く反映された国家のようです。

 

ギリシアといえば皆さんご存知のとおり、ここ2年ほどのEU危機の発端となった国ですが、IMF、ECB等の支援体制強化及びEU圏の有力国家の火消しで現在は何とかEUも沈静化を維持しています。もちろんギリシアの問題が全て解決したわけではなく財政の建て直しに必死に取り組んでいる(取り組んでいて欲しい(笑))はずです。

 

その一環と考えればやむを得ないという市況の理解が得られそうなので、そうたいした実害も無くスルーできそうですが、必ずしも市況が思惑通りに動くかどうかはわからないという所が資産運用の難しいところです。いずれにしろもう少し状況を見る必要があると思います。

 

でもわが国で同じことが起こったら、いったいどうなるのでしょうかね。

 

ご承知のとおりわが国ではその利息に対して20%の源泉分離課税がなされていますが、普通の方にとっては今は利息そのものが付かないのでほとんど意識がないと思います。でも元本に対して0.01%でも課税とかいう話になったら、試算したわけではありませんが赤字国家日本の財務状況は一発で解決できそうです。なにせ日本は財産を預金で保有する人ばかりですから・・・。

 

ここで資産運用の基本原則からひとつ・・・

「たまごは、同じかごにまとめて入れるべきではありません。」